
私は最近、PHP文庫から出版されている藤堂昌恒さんの著書『覚悟力』を読みました。
この本は、一昨年定年を迎えた元校長先生から紹介を受けたもので、私にとって大きな気づきと勇気を与えてくれる一冊となりました。
特に、本書に触れたことで、自分自身の「覚悟」を改めて見つめ直し、経営者としての覚悟が試されている今、どうしていくべきかを考えさせられました。
著者の藤堂昌恒氏は中小企業診断士・パーソナルコンサルタントとして活動されており、「ちとえ藤堂塾」という現代の松下村塾をめざして開講され、そちらで多くの人を指導されています。
覚悟とは何か
本書では、「覚悟力」という言葉が強調されています。
私が心に残った一節は、「結果を心配する心」を離れて、「自分の信念に基づいて行動する力」という部分でした。どんな状況においても、最終的に結果を恐れるのではなく、自分の信念に基づいて行動する力が重要だと気づかされました。
実は、今、私の会社はコロナ以降少し厳しい状況にあります。顧客の高齢化に伴い、かつての売り上げや利益を維持できずにいます。
これに対して私は、新たな顧客層を40〜60代にターゲットを絞り直し、顧客の年齢層を作り替えるべく、マーケティングの勉強に取り組んでいます。しかし、まだ成果は出ておらず、その焦りや不安から逃れられずにいました。
「覚悟力」が教えてくれたこと
藤堂さんが教えてくれるのは、
ただ単に不安や恐怖を取り除こうとするのではなく、それを乗り越える力を持つことこそが重要だということです。
私も、会社が直面している問題をただ悩むのではなく、どんな行動を起こすべきかを積極的に考えることが必要だと感じました。
「悩んでいるだけでは未来は拓けない」という言葉が、特に心に刺さります。
本書では、「徹底的に考えることが鍛錬であり、創造的な技術である」とも述べられています。
これは、ただただ悩んでいるだけでは問題は解決しないということを意味しており、解決策を見つけるためには、積極的に考える力を養わなければならないということです。
この考え方は、マーケティングやビジネス戦略を学ぶ際にも非常に有益であり、私が今取り組んでいるリスキリングにも繋がります。
「覚悟」を持って行動することの重要性
また、本書で印象的だったのは、本のタイトルのごとく「覚悟を決める」という点です。
藤堂さんは、覚悟を決めることで風が吹くという考え方を示しており、私自身も今、まさに覚悟を決める時だと感じています。未来に向けて、信念を持って進むことで、必ず道は開けるのだと勇気をもらいました。
特に、ビジネスの世界では一貫性が信頼を生み、結果を出すためにはまず「覚悟」を持つことが不可欠です。私も今、少しずつ覚悟を決めて、今後の方向性をしっかりと決めなければならないと感じています。
信念を持って進むことで、何が自分にとって本当に大切なのかが見えてきます。
「失敗に学ぶ」覚悟
本書の第3章では、「失敗に学ぶ覚悟」というテーマが扱われています。
特に心に残ったのは、「自分の失敗のパターンを知ること」という部分です。
失敗をただ避けるのではなく、その失敗から何を学ぶべきか、そしてその後どう行動するかが大切だと教えてくれました。
「何かに限界を感じたらすぐに乗り換えろ」という言葉も印象的でした。
経営においても、限界を感じた場合は早めに乗り換えることが必要です。たとえば、成果の限界を感じたら新しいやり方を試すことが求められます。能力の限界を感じた場合は、学び直しやスキルアップをし、体力の限界を感じた場合は筋トレや健康管理をしっかりと行うことが重要です。視点を変えて、客観的に物事を見れるようになることで、新たなアクションを取るべき時期が見えてきます。
覚悟を持つことで未来が切り開ける
私が今、最も必要としているのは「覚悟を持つこと」です。
経営においても、日々の決断においても、自分の信念を持ち、迷わず行動することが求められます。藤堂さんの言葉を借りるなら、「積極的な覚悟」であり、道を拓くための「覚悟」といったところです。
自分に対して覚悟を決め、未来に向けてどんな行動を取るかをしっかりと考え、選択していくことが大切だと実感しています。
私の会社も新たな挑戦を始め、少しずつではありますが、前に進んでいることを感じています。これからも覚悟を持ち、信念に基づいて行動し続けることで、必ず良い結果を生み出していきたいと思います。
まとめ
『覚悟力』を読んで、私は「覚悟を持つことの大切さ」を再確認しました。経営者として、また人としてどう生きるかは自分次第です。自分の信念を持って行動することで、未来を切り開くことができるという確信を得ました。この本は、これからも私にとって大きな指針となり、挑戦し続ける力を与えてくれる貴重な一冊となりました。
藤堂昌恒さん、良い本をありがとうございました。

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